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Concept/ 七十二候 <しちじゅうにこう> 
日本には美しい季節があります。春、夏、秋、冬の季節をさらに細かく5日単位くらいまで72に分けて、季節の自然現象を意味する連句が七十二候 です。
これをもとに、私の好きな解釈で季節の変化と人生の賛歌に物語性を織り込みました。
72作品の制作途中です。

この作品は東京浅草画廊Gei藝で全て購入できます。
作品サイズ 200×200㎜ 額装

高級和紙[kozo 楮]に8色顔料インク(耐光性60年、耐オゾン性60年)でプリントしています。デジタル版画として、紙選び、色の調整、質感表現にこだわりました。

1月/Season68  

水泉動 

<しみずあたたかをふくむ>

地上世界が凍りつく厳しい寒さのころにも、地下では春に向けて凍っていた泉が融けて動き出します。困難な時も未来を信じて。200×200㎜ 2019年

2月/Season3 

魚上氷 

<うおこおりをいずる>

凍っていた川や池の薄い氷が割れて、魚が飛び跳ねるころ。寒さが続く中にも春の気配に、心が踊り出したくなります。200×200㎜ 2019年

3月/Season 9

菜虫化蝶  

<なむしちょうとなる>
青虫からさなぎに、羽化して蝶へと生まれ変わる春の到来。女性の性と女としての成長を重ねました。
200×200㎜ 2019年


4月/Season15

虹始見 

<にじはじめてあらわる> 

春が深くなり空気が潤って、雨上がりに虹が見れる季節。軽やかに踊り出そう。

200×200㎜ 2019年

5月/Season23

紅花栄 

<べにはなさく> 

口紅の原料として使われたベニ花。美しく飾る気持ちをいつまでも大切に。
200×200㎜ 2019年




6月/Season 26

腐草為蛍  

<ふそうほたるとなる>

草が腐って蛍に生まれ変わると信じられていた昔。神秘は今も女性に宿ります。
200×200㎜ 2019年

7月/Season31

温風至  

<あつかぜいたる>

あたたかい風が吹いてくる頃。夏の風を全身に感じると大地とのつながり、生命のエナジーが満ちて来ます。200×200㎜ 2019年

8月/Season40

綿柎開 

<わたのはなしべひらく>

クリーム色のわた花はこの時期に開き、秋の終わりには真っ白なワタをつけます。純粋な心を育てたい。
200×200㎜ 2019年

9月/Season43

草露白 

くさのつゆしろし>

草に降りた露が白く光る頃。肌寒さに夏の終わりを感じ、寂しい心持ちに揺れる女心。
200×200㎜ 2019年

10月/Season 49

鴻雁来 

<こうがんきたる>

雁(かり)が北からやって来る頃。行動力のある人、自由な人を応援します。
200×200㎜ 2019年

11月/Season55

山茶始開 

<つばきはじめてひらく>

花の少ない寒い季節に山茶花の花が咲き始める。山茶花の花言葉は困難に立ち向かう。この花のようでありたい。200×200㎜ 2019年

12月/Season65

鹿角解 

<おおしかつのおつる>

大鹿の角の如く、大きな信念と理想を持って生きたい。時々生え変わって、リニューアルするのも良し。200×200㎜ 2019年